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無心のかたち - Hiroe, the Monk and Me

​長編ドキュメンタリー映画(開発中)

オーストラリアで半世紀以上にわたり創作を続けた92歳の陶芸家が、喪失と老い

創作の力へと昇華し、京都で新たな創造の道を歩み始める。

92歳の陶芸家・スウェン博江は、「死ぬその日まで、つくり続けること」を人生そのものとして生きてきた。

京都に生まれ、戦後の日本で女性が陶芸家として生きることが困難だった時代に作陶の道を志した博江は、オーストラリア人のグラフィックデザイナー、コーネルと出会い、ともに人生と創作を紡いでいくことを選ぶ。博江は異国オーストラリアで言葉や文化の壁を越え、コーネルとともにギャラリーを築き、半世紀以上にわたり創作を続けてきた。

しかし、人生と創作の伴走者だったコーネルの死を境に、博江の心身は揺らぎ始める。土を捏ねてきた手は衰え、「つくれなくなったとき、芸術家はどう生きるのか」という根源的な問いが突きつけられる。

映画監督・西村美香は、32年前にSBSテレビの番組制作で博江を撮影したことをきっかけに、同じ京都出身の二人は家族のような絆を育んできた。

美香は大徳寺黄梅院を訪ね、和尚から「無作妙用」という言葉を受け取る。作為を手放し、流れに身を委ねる心。その教えは、博江が生涯追い求めてきた境地でもあった。

やがて博江は、57年間暮らしたオーストラリアを離れ、日本へ戻る決断を下す。亡き夫の作品に自らの手を加え、新たな作品へと生まれ変わらせることで、合同作品として展覧会を開くという新たな夢を抱く。

国境と文化を越えて生きてきた一人の女性が、人生の終盤にたどり着いた「自然なる心」。喪失と老いを受け入れながら、92歳で なお新たな夢に向かって歩み続けるその姿は、人生に遅すぎることはないという、未来への静かな希望を照らし出す。

映画制作へのご支援は、Documentary Australia のクラウドファンディングページよりお願い致します。

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